勝利を求めず勝利する／ラインハルト・Ｋ・スプレンガー

勝利を求めず勝利する ― 欧州サッカークラブに学ぶ43の行動哲学

　日本では、よく野球をビジネスになぞらえる本がありますが、やっ
ぱりヨーロッパでは、サッカーをビジネスになぞらえる本があるよう
です。（まだ、日本ではサッカーとビジネスを結びつける本は少ない
ですね。）

　ちょっと無理やり感もあるのですが、発想としては日本における
野球とビジネスを結びつける本と同じような文脈で書かれています。

　サッカーにおいて、結果を求めるのと面白さを求めるというテーマ
がありますが、この本においては、結果を求めるのが売上高を求める
ことで、面白さを求めるのが利益率を求めることだと言うのが、ちょ
っと笑えましたが、なんとなく納得できました。

　やっぱりチームビルディングやマネジメントといった要素は、野球
とサッカーの差はあるにせよ、ビジネスと似通った部分があるのは
同様のようで、割とすんなりと腑に落ちました。

　でも、日本で同様の本がまだまだ少ないというのは、やっぱりまだ
サッカーが文化として浸透しきっている訳ではないことを痛感させら
れますねえ…