- 作者: 杉山茂樹
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/09/05
- メディア: 新書
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スギヤマさんの戦術本です。
まあ、言っていることはいつもどおりのことで、例に挙げている
試合も今まで紹介されたものの焼き直しなんですが、今回は、ザッケ
ローニ監督が日本代表の布陣に、3−4−3を採用したことをきっか
けにして、3−4−3という布陣を通して、攻撃的なサッカーの戦術
を見てみようと言うモノです。
3−4−3と言っても、MFの4人をフラットに並べるイタリア式
と菱形に並べるオランダ式があり、ザッケローニの布陣はイタリア式
に当たります。
スギヤマさんは、今の日本代表のメンツではこの布陣を機能させる
ことはなかなか難しいだろう、と言っていますが、でも同時に、簡単
にこの布陣の採用をあきらめないで欲しい、と言っています。
と言うのも、この布陣の持つ攻撃的な意味合いと、選手のユーティ
リティ性を向上させる性格が、日本代表のレベルアップにつながる
と言うことを言っています。
また、どっちかというと、同格以下のチームと戦う場合よりも
明らかに格上の相手に、あたって砕ける的な戦いで活用すべきだと
言っています。
以前、3−5−2が大勢を占めたJリーグですが、日本代表での
布陣が4バックをベースをするようになって、優秀なサイドバックが
輩出されるようになってきたように、3−4−3を導入することで、
優秀なセンターハーフや、屈強なCFが出てくるのかもしれませんね。