
- 作者: 佐野正幸
- 出版社/メーカー: 長崎出版
- 発売日: 2005/08
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (5件) を見る
近鉄がオリックスの合併が画策され、1リーグ制を目論むオーナー
達の暗躍と、選手会のストを経て、楽天の参画、そしてパリーグの
再生を描いた本です。
このプロセスには非常に興味があったので、タイトルを見かけて
飛びついてしまいました。
ただ、近鉄フリーク作家を名乗る著者が書いたということもあり、
非常に情緒に流れて、近鉄バッファローズの鎮魂歌といった感じで
思い入れ満載で、それはそれで楽しく読めたのですが、あまりに
深く関連しているからか、あまり裏側を暴くみたいなところがなく、
結構表面的というか、まあ、なんとなくそういうことだったんだろ
うなあ、という想像の及ぶ範囲の記述で、ちょっと肩透かしでした。
私の身近にも元バッファローズファンが、葛藤がありながらオリ
ックスを応援するようになったプロセスを目の当たりにしましたが、
その葛藤の深さを改めて認識させられました。