サッカーがやってきた/辻谷秋人

サッカーがやってきた―ザスパ草津という実験 (生活人新書)

サッカーがやってきた―ザスパ草津という実験 (生活人新書)

 ザスパ草津の創成期からJ2にあがるまでのチームを取り巻く状況を描い
た本です。
 サッカーそのものよりも、チームを支える人、チームを周りから見守る人
の動きが非常に興味深かったです。
 人口わずか8,000人の草津町のJのチームを作るという、ある意味、荒唐無
稽なプロジェクトですが、それに関った人の情熱はさることながら、活かす
べき強みを活かし、割り切るべきところは割り切る、といったドライでビジネ
スライクな側面を見逃すべきではないでしょう。

 その後、次々とJ2のチームが出来上がっていきましたが、その中で草津
が果たした歴史的役割というのは、決して小さくないと思えます。