- 作者: 船津洋
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2010/11/08
- メディア: 新書
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学校における英語教育の問題点と、じゃあ、どうすれば英語の
会話力を身につけることができるか、についての本です。
大きな問題点として、英語と日本語の発想の違いをまったく
無視して、英語は日本語に「翻訳」することができるのだ、と
いう前提で、学校の英語教育が組み立てられていることが、最大
の問題だと指摘されています。
たとえば、単語を覚えるのに、日本語での意味を割り当てて、
単語帳を作って覚えたと思いますが、あれは百害あって一利なし
だとされています。
というのも、日本語での「意味」がそのまま英語で表されて
いるとは限らないからだそうで、「語義」ではなく、「価値」を
把握すべきだ、ということです。
あと、英文和訳もまったく意味がないとされていますが、その
辺は、日本語が「感情」を表すことが多いのに対して、英語が
「論理」を表すことが多いという、根本的な発想の違いに根ざして
いるからなんだそうです。
まあ、そこで必要な学習が、多読(音読で)と発音練習なんだ
そうです。
多読の部分は共感できるんですけど、発音練習をしないと、
リスニングができないというのは、どうかな???と思いました。