ズルい仕事術/勝間和代

ズルい仕事術

ズルい仕事術

 相変わらず、精力的な著作活動を続ける勝間さんの近作です。

 最近、何というか、ブレイクしたことのマシーン感が薄れて、地に足の付いた
「現場の人」感と言うか、ナマの人間を感じさせる内容が多いような気がします。

 ロジカルシンキングは確かに大事だけど、やっぱりそれを現実的に適用できな
ければ意味がないことは言うまでも無いのですが、「カツマー」と言われる人たち
はそこを勘違いしているんじゃないだろうか、と勝間さん自身が感じておられるよ
うな、そういう印象を最近の作品から感じます。

 この本についてですが、「ズルい」と言われることは、言ってみれば「普通」の
人が想像できないような思考をすることで、抜きん出た成果を少ない努力で出すこと
だと思いますが、その内容については、これまでの作品でも述べられてきたことの
延長線上なんで、新鮮味がないと言えば無いのですが、現実への適用という意味では
以前の作品と一線を画しているように思えます。

 確実に勝間さんは、次のステージに行ったように見えます。