人生の目的に気づく24の物語/中山和義

人生の目的に気づく24の物語

人生の目的に気づく24の物語

 最近、「目的」と「目標」の違いについて意識させられる本を読むことが
多いのですが、この本もまさにそういうところがあります。

 金持ちになるとか、好きな人と結婚するとかを人生の「目的」と考える人
が多いことを、この本の冒頭で指摘されていますが、それはあくまでも、人生
の「目的」を果たす上での、マイルストーンとしての「目標」となるようです。

 じゃあ、「人生の目的」って何なんでしょう?

 この問いについて、必ずしも明確な回答が、この本の中に用意されている訳
ではなく、その回答を示唆するような物語が24、提示されています。
 当然、その人によって、人生の目的と言うのは変わってくるものなのですが、
ある程度普遍なものとして、人との関わりの中で、徐々に見つけ出すもので
あるように、この本を読んでいると感じます。

 世の中全体のためであったり、親や子供といった自分の周りの人のためで
あったり…

 決して、自分の利益は、「目標」とはなりえても、「目的」にはなりにくい
ようですね。