40代男塾/高橋恭一 編

40代男塾

40代男塾

 40代のサラリーマンが今後どう身を処して言ったらいいのか、という
ことについて、大きく5つのテーマに沿って、「週末起業」の藤井さん
や「残念な人の〜」の山崎さんといった、名だたる売れっ子ビジネス本
作家30人に聞いたインタビューを集めた本です。

 キーワードとしては、「ノマド」と言うのが印象に残りました。
 いろんなビジネス本で、会社に依存することのリスクということが語
られていますが、そういうリスクヘッジ的な意味合いを超えて、自分の
個性を発揮するために、いくつかの立脚点が必要なのではないか、とい
うことを何人かの方がおっしゃられています。

 あとは、今の40代というのは、「橋渡し」の世代だということもなん
となく納得できました。
 というのも、高度経済成長時代の終焉たるバブルを、ほんの少しだけ
かじった世代として、その世代の根性論も理解できれば、その下の世代
の合理的なものの考え方も理解できると言うことで、そういう橋渡しの
役割が今後重要になってくる、ということです。

 そういう意味で、40代を「セットアッパー世代」と表現された人が
いらっしゃいましたが、言いえて妙だなあ、と思いました。

 結構、自分を含めて閉塞感のある人が多いと思いますが、そういう風
に、重要な意義があるんだと、ちょっと勇気付けられました。