180日でグローバル人材になる方法/天野雅晴

180日でグローバル人材になる方法

180日でグローバル人材になる方法

 日本企業のアメリカ進出をサポートされている企業を経営されている
コンサルタントの方の著書です。

 タイトルだけ見ると、ビジネスよりの自己啓発書みたいですが、かな
りリアルに、グローバルビジネスを遂行できる人材になるには、という
ことについて書かれています。

 ということで、英語ができたらどうとか、ということも書かれては
いるのですが、そんな甘っちょろいことじゃあなさそうです。
 というよりも、日本企業全体として、乗り遅れちゃったなあ〜って
いうのがこの本を読んでの素直な感想です。

 著者によると、グローバルにビジネスをするということ、イコール
アメリカでネットワークを構築することを意味するようです。
 と言うのも、例えば新興国を相手にビジネスをするにしても、今や
すべての情報がアメリカに集まってくるので、むしろアメリカを舞台
にビジネスを展開したほうがスピードが上がるようです。

 また、英語についての記述も、「中途半端」に英語ができるワタクシ
にとっては、結構冷や汗モノでした。
 というのも、中途半端に理解をしているような姿勢を見せると、そこ
に漬け込まれかねないということです。
 タフなネゴシエーションができるレベルじゃない限り、下手に英語が
できるように見せないほうが身のためのようです。

 非常に、内容としては面白かったのですが、自分に照らし合わせてみ
れば、失望感満載のキビシー内容でした…