なでしこ力／佐々木則夫

なでしこ力 さあ、一緒に世界一になろう!

　昨日までのアルガルベカップでは、決勝で敗れたとは言え、見事な戦い
を見せた、なでしこジャパンの佐々木監督の著書です。
　と、言うとワールドカップ優勝後の著書かと思いきや、ワールドカップ
前年の著書です。
　まあ、北京オリンピックでもベスト４という見事な成績を残されていた
ので、不思議じゃないと言えばそうなのですが…

　佐々木監督と言うと、柔軟なマネジメントで成功したとよく言われてい
ますが、本人もそういうところを意識しているようで、「横から目線」
でのマネジメントということを、この本でも書かれています。

　後は、やはり性差ということは強く意識されているようで、男性と
比べて、センシティブなところや、トレーニングの限界についての考え
方などを認識した上で、マネジメントをされているということを述べられて
います。

　それだけ綿密に準備することもすごいのですが、やはり一番すごいのは
状況に応じて、そういう準備が無駄になったとしても、最善だと思える
方法を躊躇無く取れるという柔軟性なんでしょうかね。

　アルガルベカップを見る限り、バックアッパーの突き上げも順調な
ようですし、ロンドン・オリンピックが楽しみですね。