学力は家庭で伸びる/陰山英男

学力は家庭で伸びる―今すぐ親ができること41 (小学館文庫)

学力は家庭で伸びる―今すぐ親ができること41 (小学館文庫)

 100マス計算の陰山先生の本です。

 何かの雑誌で、陰山先生のインタビューがあって、何かというと勉強のさせ方
見たいな事ばかり聞かれて困る、みたいなお話をされてた記憶が、おぼろげにある
のですが、やっぱりこの本を読んで、子供が勉強をするということは、理想的な
生活環境があって、結果としてついてくるものなんだ、みたいな考え方がベース
にあるんじゃないかな、と思いました。

 突き詰めて言うと、親としては、子供が自立するように促してあげることが
重要なんだと、おっしゃられているように感じます。

 何かというと、よーち園のうちから計算や書き方や、人によっては英語まで
習わせたりする親御さんを、最近は良く見かけますが、そういう子に限って
まるで社会性がなかったりするケースもあるようです。

 それよりも、最初は、身の回りのことをできるようにすることが大事だと
おっしゃられています。
 その上で、ちょっとずつ自立に向けた行動を促す中に、自ら進んで勉強を
することも含まれるようです。

 そういうプロセスをすっ飛ばして、いきなり勉強しろ!っていっても、
なかなか難しいようです。
 っていうより、そういうプロセスを意識している人って、そんなにはいない
でしょうね。(私も、この本を読むまで、そういうつながりは意識していません
でした。)

 ちょっと耳が痛い部分があったのは、やっぱり親がしっかりと自律的な生活
を送っていないと、子供に自立をうながすことは難しいようです。

 子供に見られている、って言うのは、なかなか強烈なプレッシャーですね。