脳が冴える勉強法/築山節

脳が冴える勉強法―覚醒を高め、思考を整える (NHK出版新書 369)

脳が冴える勉強法―覚醒を高め、思考を整える (NHK出版新書 369)

 かなり久しぶりに築山先生の本です。

 この方の書かれる内容ってかなり有益で、謙虚な書きっぷりにも好意が持てるので、
非常に好きな作者の一人なのですが、専門分野を大事にされているのか、あまり本を
書かれないので(それも、好意のうちのひとつだったりするのですが…)、本が出た
ら、大事に読んでみたくなります。

 で、勉強法の本です。

 ちょっと期待大なのですが、具体的な勉強法というよりも、勉強のペースをどうやって
効率のいい方向に持っていくか、っていう考え方がメインのテーマなのかな、と思います。

 まず、勉強の効率を上げるには、脳の働きがピークになる時間帯を有効に使おうと
いうことで、意図的にピークをつくる考え方なんかもあります。
 例えば、時間の制約を設けて、自分で緊迫感を演出する、という方法もあるようです。

 あとは、勉強をすることが、自分にとって「快」になるようにする、ということを
おっしゃられています。
 例えば、ご褒美を準備しておくとか、勉強の結果がどういう望ましい状態になるのかを
思い浮かべるとか、ということのようです。

 最初は、具体的な内容がないので、ちょっと肩透かしかな、と思ったんですけど、
こうやって振り返ってみると、やっぱり築山先生の本は、深いなあ…