- 作者: 宮本恒靖
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2012/06/13
- メディア: 新書
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元日本代表キャプテン・恒サマによる、サッカー観戦術の指南本です。
私も、サッカーをプレーしていたわけではないので、長年サッカーは見ておりますが、
どうしてもボールに意識が行って、ゴールに絡むプレーばかりを気にしがちですが、この
本では、それ以外のところに注目することによって、より奥深いサッカーの見方を紹介
されています。
例えば、自分が気になる選手がいる場合、ボールを追って観戦するんじゃなくて、その
選手をずっと注視してみてみるとか、FWとDFの細かい駆け引きを注視するとか(いず
れもテレビ観戦ではできることが限られますが…)、そういう見方をすることによって、
より興味が深まる、とおっしゃられています。
それとか、一見ミスに見えるプレーでも、数段深い意図の上に成り立っている場合が
あるとか…あとは、最近いろんなところで分析がされている、遠藤選手が何故あそこまで
重要な選手とされているのか、等々…
その辺のサッカーライターが書くと、もったいぶったと言うか、小難しい言い回しに
なってしまうところを、非常に親しみやすい筆勢で書かれていて、恒サマのコミュニケ
ーション能力の高さがこういうところにも発揮されるんだなあ、と変な感心もしました
が、サッカー観戦の初級を突破するには、格好の参考図書だと思いますので、是非一読
の程を!