40代でやるべきこと、やってはいけないこと/井上裕之

40代でやるべきこと、やってはいけないこと(戦略的に人生をつくる19のリストと37の言葉)

40代でやるべきこと、やってはいけないこと(戦略的に人生をつくる19のリストと37の言葉)

 『30代〜』が好評で、『40代〜』も出してみました、って感じのようですね。

 この本を読んで意外だったのが、著者の井上さんが、40代を「実体験の時代」と規定されていて、
「開花の時代」である50代に向けた、自分を作り上げる最終段階だと想定されていることです。

 と言うのも、いわゆる世間的な「働き盛り」は、30、40代と言われていて、会社なんかでも50代
になったら、半分隠居みたいな感じになっているので、そんなもんかなあ、という感じでした。

 ということで、40代をそういう幕引き的なイメージで自己規定してしまうことを強く戒めて居ら
れます。
 これまで、実利的な意味合いでスキルとかを磨いて来たのに対して、人間性を充実されるような
蓄積を意識して行くべきだと説かれています。

 特に、40代ともなると、それなりに地位や立場を築いて来ているから、変に尊大になったり、
何かしてもらうことを当たり前だと思ってしまうことがあると思いますが、そういうところで、
謙虚さを忘れないことが、その後の充実につながるようです。

 いやあ、まだ遅くはない、とおっしゃられますが、なかなかハードルは高そうですね。