- 作者: 佐藤俊
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/07/13
- メディア: 単行本
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ドイツW杯前後の、Numberでの連載『シリアス』をベースにした作品です。
著者は、宮本選手がU−19代表でプレーしていた頃から継続して取材を続けており、
宮本選手に一番近い取材者の1人だった人なんですが、そういうこともあって、ドイツ
W杯の、あの状況をどう振り返っているのかについて興味があって、手にとって見ました。
まあ、結論から言うと、「衝撃の独白」みたいなものはなくて、その後の報道で既出の
ものと大きく変わるものではありませんでした。
ただ、世間の宮本選手へのクールなイメージとは異なり、いろんな意味でもがいている
様子が描き出されています。
でも、そういうところをあまり前面に出さずに、宮本選手自身が、「こう見てもらいたい」
と言うイメージが強かったんだなあ、と思わされます。
現在、FIFAマスターでの留学中の彼ですが、是非、ヨーロッパの中堅クラブでGMと
か、SDとか、そういった形で活躍して欲しいなあ、と思います。