ユダヤ人大富豪の教え ふたたびアメリカへ篇/本田健

ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇

ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇

 
 『ユダヤ人大富豪の教え』の続編という位置づけなのですが、ゲラーさんは出て
きません。
 『ユダヤ人大富豪の教え』の「ケン」その後のお話で、彼が、ビジネスを順調に
進めていたさなか、奥さんに去られて、自分を見直す意味もあって再びアメリカへ
旅立ち、その中で導かれるように参加したセミナーがベースになっています。

 そのセミナーというのが、「ポジティブ―ネガティブ」「自立―依存」と言う2つ
の軸をもとに、パーソナルスタイルを分類し、その分類をもとに自分と他人のとの
関係を見つめ直すというものです。

 人は、自分が主に属するスタイルの中で、良いこともあれば、逆に暴走しすぎて
人間関係を破綻させてしまうことがある、ということを示唆されていて、ニュート
ラルなスタイルである「センター」へ立ち返ることを意識することで、人間関係を
スムーズにすることを提唱されています。

 そのセミナーの中で、感情を解き放ったことで、奥さんとの関係を修復し、その
後の育児セミリタイヤや執筆活動につながった、本田さんにとっての文字通りの
ターニングポイントとなったことを示唆されており、印象的な締めくくりとなって
おります。

 で、「ネガティブ自立」であるワタクシにとって、「人を赦すこと」という
ちょっと重い課題を意識させられてしまったということで、これが今後よかったの
か、悪かったのか…頑張って、好転させたいな、と思います。