人を出し抜く 超・仕事術/本田直之

 20代の若手ビジネスマンに向けて書かれた、と言うか、「レバレッジ」シリーズの
エッセンスをギューっとまとめた本です。

 ただ、ギューっとまとめただけではなくて、「レバレッジ」シリーズの中で、誤解され
がちな内容について、「逆レバレッジ」として、そこに陥らないように、繰り返し注意
喚起されています。

 と言うのも、「レバレッジ」シリーズのDMWL(Do More With Less)のWith Lessの部分
だけを重視して、単に仕事量を減らす方向性に行きかねない、ということを懸念されて
いるからなんだと思います。

 別の本で、本田さんは、20代のうちは、とことんまで働いてみた方がいい、みたい
なことを書かれていますが、私も大いに賛成です。

 そうじゃないと、ドタンバで踏ん張れなくなってしまうんですよね。

 また、本田さんは、そういう状況を経験してこそ、効果的な「仕組み」を作ることが
できる、と言います。

 「レバレッジ」シリーズは、突き詰めればこの本だけ読めばいいんじゃないの(除く、
「英語」)というくらい中身の濃い本です。