- 作者: 瀬古利彦
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2012/02/09
- メディア: 単行本
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瀬古さんが、ご自身の経験を踏まえてマラソンランナーにアドバイスを送る、
と言う本なはずなんですが、結構ご自身の回顧録っぽい内容になっています。
それにしても、冒頭で、「若い読者の中には、私のことをご存知ない方も
いらっしゃると思います。」と言うことで、自己紹介をされているのですが、
当たり前ですが、ちょぴりショックでした…
最近、テレビではジョークを連発されたりして、現役時代の修行僧のような
佇まいからは、未だに違和感を拭いきれないのですが、やっぱりその辺は、
現役時代の緊張感というか、競技への取り組みの真摯さから来ていたもんだった
んだなあ、と改めて感じさせられます。
最近、箱根の弊害とか、練習量が多過ぎるとか、実業団中心の育成への批判
とか、あまり世界大会で勝てていないことから、批判を受けることの多いマラ
ソン界ですが、その辺は、結構かばっている感じです。
ただ、何か競技への取り組みへの軽さを感じられているようで、ケニアの
台頭が続く中、もっと真摯な取り組みへ、叱咤激励をされています。
それも、宗兄弟や中山竹通との壮絶な争いを繰り広げてきた瀬古さんなら
ではの、言葉の重みというものでしょうか…