- 作者: 弘兼憲史
- 出版社/メーカー: 新講社
- 発売日: 2011/08/25
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
『島耕作』シリーズの作者による、「気配り」のススメです。
まあ、主に会社生活における「気配り」の重要性を説かれているのですが、特に
会社においてある程度の地位に就かれた方に向けた本のように思われます。
エラくなると、相手に気を使ってもらうことが当たり前になって、特に目下に
当たる人が多くなることで、「気配り」をする必要性を感じなくなってしまう人
が多いと思うのですが、そういう風になってしまう人から、段々と人が離れて
いってしまい、会社を離れた後には何も残っていない…なーんてことになって
しまう人が少なからずいるようです。
やっぱり目下の人であっても、偉そうにふんぞり返られるよりも、何か自分を
尊重してくれているなあ、と思う人に集まるものであって、ちょっとしたバランス
感覚と、相手を想う気持ちがあれば、そういう「気配り」が自然にできて、そう
いうことから人のつながりが生まれ、強くなっていく、そして充実した人生を
楽しんでいける、ということの重要性を説かれている、と感じました。
幸か不幸か、ワタクシ自身、偉そうに出来る立場にないので、偉そうにしたがる
気持ちというのが理解できないのですが、むやみにへりくだることもないとは
思うのですが、こういうのを、いつも頭の片隅に置いて行動していくというのは、
なかなか大きな事なんだな、と考えさせられます。