ニュースの裏が読める思考のフレームワーク32/勝間和代

勝間和代 ニュースの裏が読める思考のフレームワーク32

勝間和代 ニュースの裏が読める思考のフレームワーク32

 この本(っていうか、ムック)は、勝間さんが、2008年8月〜2009年12月に起こった
ニュースについて、思考のフレームワークに従って解釈をすると言った内容になって
います。

 最初は、何か後付けで…みたいな印象を持ちながら読んでいたのですが、世の中で
起こる事象について、思考のフレームワークを通してみる、という応用問題の模範解答
集みたいな感じだなあ、と最後の方は、結構関心しながら読んでいました。

 この本で扱われた時期というのが、オバマ大統領が就任したとか、民主党が政権を
取ったとか、ということで、それについて「次」の転換期となった現時点で読んでいる
ことに、妙な縁を感じるのですが、今それについても、そういう形で見てみたいなあ、
とは思います。

 確かに、カッチリしたフレームワークを当てはめている例って、あんまり多く紹介
されていないので、「フレームワーク原理主義」的な人には物足りないかも知れない
んですが、逆に、経験豊かな勝間さんが、現実への適用ってこんな感じなんだよ、
とおっしゃられているような気がします。

 それにしても、改めて「民主党のマニュフェスト」を省みて、日本の政党って、
あまりにも論理的な思考を軽視していることに驚きを禁じ得ません…