
- 作者: 米川伸生
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2011/09/16
- メディア: 単行本
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日本回転寿司協会の専務理事を務められている方が書かれている本ですが、その実、回転寿司
好きのライターさんだったりもします。
回転寿司の創世記からその進化、ビジネスモデルや利益構造、業界の特性まで、回転寿司の
世界がざっくりと理解できるというスゴイ本です。
ワタクシも若い頃は、回ってる寿司なんて寿司じゃない!ってバカにしていましたが、子供が
できて、回転寿司を食べに行くようになり、味もそこそこだし、何といってもバラエティに富んだ
メニュー構成と敷居の低さに感心させられたのと、非常に、特に子供にアピールする要素が多くて
正直、目からウロコでした。
最近、味も悪くない、というのは、食品業界の中にあって、回転寿司って異常に原価率が高い
って知ってました?
フツーの飲食店は、だいたい30%位なんですが、回転寿司は低くても40%、スシローが原価率50%
を豪語している話を聞かれたことがあるかもしれませんが、他のチェーン店もネタによっては、
何と80%を超えるもののあるようで、かなりおトクなようです。
特に、家族連れに大人気の回転寿司ですが、自動化の推進による低価格オペレーションとエンタ
ーテイメントをアピールする、一皿100円の大手チェーンと、品質の高いネタと職人の技術を
訴求するグルメ系の回転寿司といった住み分けがあるようで、そういった業界構造の話も面白
かったです。
いやあ、すっかり口の中が回転寿司になってしまいました…