- 作者: 小阪裕司
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
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こないだ、『ビジネス脳を磨く (日経プレミアシリーズ 6)』であんまり
理解できなかった部分がこの本を読んでいて、よくわかる気がしました。
それだけ、ワタクシの観念が「工業社会」のロジックに支配されて
いた、と言うことか…
冒頭で、“「儲け」には理由がある”ということで、同様の主旨の
ココ・シャネルの言葉を引用されていますが、確かにあまりモノが売れ
なくなったとされる現代、特に不況に苦しむ現時点でも、確かに売れて
いるモノはあります。
小阪さんは、「売れる」ためには、売り手側が買い手側と、キチンと
した人間関係を構築しているか、ということを問いかけます。
単に、買い手を「買ってくれる客体」としてマスで捉えてしまうと、
「値引きをしなくては売れない」もっとひどくなると「値引きをしても
売れ残る」と言ったことになってしまいます。
でも、我々は安くなくても、「買う」理由があれば、実際買っている
のです。
よく、「顧客視点に立って」と言うことが言われますが、実際にそれ
ができている企業って、ホントに一握りだと思われます。
その一つのソリューションが、「顧客と人間関係を構築する」こと
だと言えます。
この本には、そのためのヒントが満載です!
でも、それを鵜呑みにしたのでは、顧客を「客体」扱いすることに
なるんですよ!