
- 作者: 吉本佳生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/11/08
- メディア: 単行本
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大ヒットとなった『スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学』の
続編で、値付けに関するカラクリを解きほぐしています。
『スタバ』の方では、「取引コスト」や「規模の経済性」といった基本的な
ミクロ経済学の知識をベースに紹介されていたのですが、こちらの方では、
「追加コスト」をはじめとして、ちょっと高度な理論を紹介されているのと、
価格の不均衡の発生といった、より実際的な内容になっています。
割と、細かいところまで理論的に紹介しているので、読みにくい部分もある
のですが、そこが苦手な人は、現象面と大まかな理論の枠組みだけを拾って
読んでいけば、結構楽しめる内容になっています。
「実際的」と言いましたが、例えば、高級フレンチで出すランチが、なぜ
あんな価格で出せて、しかも収支としては、ランチだけでもペイできるのか?
という身近で、かつ興味深い内容を、経済の理論づけをおこなった上で紹介し
ているので、自分のビジネスに当てはめることを考える人にも有益だと思います。
ところで、今年最後のアップになりますので、ご挨拶を…
今年も、このブログを訪問してくださった皆様、ホントにありがとうござい
ました。
今年は、計227冊の本を紹介することができました。
3月の下旬までは、毎日1冊ペースでアップしていたのですが、別のブログ
を立ち上げたり、別の勉強を始めたこともあって、大体2日に1冊ペースに
して、何とか前半の貯金で200冊紹介することができました。
来年も大体、そんなペースになるかな、と思いますが、面白い本を見つけては
紹介していきたいと思いますので、また訪問お願いします。
それでは、よいお年を!