20代にしておきたい17のこと/本田健

20代にしておきたい17のこと <恋愛編> (だいわ文庫)

20代にしておきたい17のこと <恋愛編> (だいわ文庫)

 いやー、40代半ばのオッサンがこの本を手に取るのには、非常に抵抗がありました。
 悩んだ挙句、Amazonで入手しました。
 
 そこまでして、なんで今や役にも立たない本を読むのか?

 ちょっと本田健さんが、どう恋愛を語るのか、ということに興味があったのです。
 まあ、今や20代にしておくべき、恋愛への対峙の仕方は、ワタクシにとっては役にはたたない
のですが、上質の恋愛論かつ人生論として、結構唸らされることも多く、読み応えがありました。

 本田健さんは、よく、人生においてワクワクすることを多くすることが、幸福につながると
おっしゃいますが、その最たるものの一つが恋愛だとおっしゃいます。

 でも、恋愛というのは、そういう幸福をもたらすこともあれば、身の破滅をもたらすこともある、
ハイリスク・ハイリターンなものであるとおっしゃられています。
 この本の主題は、如何に恋愛を人生の幸福に結びつけるか、ということに尽きると思われます。

 印象的だったのが、本田健さんは、恋愛の延長線上に結婚があるわけではない、と言い切って
おられることです。
 むしろ、本質的に異なる要素を持つものであり、そこで上手く認識の変化をしていかないと、
破局につながるということを極めて論理的に語られています。

 ここまで考えて恋愛をするのか、と言うと、難しい面もあると思いますが、意識のどこかに
この本の内容を置いておくと、恋愛によってより自分を高めることができるような気がします。

 若い人には、是非一読していただきたい本です。