研修・セミナー講師を頼まれたら読む本/松本幸夫

研修・セミナー講師を頼まれたら読む本 (DO BOOKS)

研修・セミナー講師を頼まれたら読む本 (DO BOOKS)

 話し方やプレゼンテーションをテーマに数々のセミナーや研修をされて
いる方の著書です。

 研修とかセミナーとかをやる時って、コンテンツの充実ということ、
本番に向けた準備をしっかりやること、ということで語られる本が多い
のですが、もちろん、この本にもそういうことは触れられているのです
が、この本で一番重視されているのは、受講者との関係性です。

 まず、例えば社内講師を頼まれたとき、っていうことで、基本的には
見知った顔が多い状況なのですが、ある意味「講師としての威厳」を
保つことが成功の秘訣だとおっしゃいます。

 だからと言って、偉そうにしろというわけではなくて、話をちゃんと
聴いてもらうための工夫の一つだと言うことです。

 逆に、あからさまな「上から目線」も、話を聴いてもらえなくなる
リスクの一つのようです。

 後は、セミナー自体への参加意識を高めることで研修効果を上げる、
ということのために、受講者に質問をすることで、アイスブレイクを
すると同時に、参加意識の向上させるとか、効果の高いアイコンタクト
の方法など、ちょっとした、でも効果が大きそうなヒントが満載です。

 この本の通りにやれば、講師での成功間違いなし!と豪語される
だけあって充実した内容で、かつ読みやすい本でした。