- 作者: 木崎伸也
- 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
- 発売日: 2008/02
- メディア: 新書
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南アフリカW杯の2年半くらい前、「ホントに南アフリカでW杯ができるのか?」と言う懐疑論
が広まっていた時期に、火に油を注いだ本です。(笑)
ご存知のとおり、恙無く南アフリカW杯はスペインの優勝で幕を閉じ、日本では日本代表の躍進
もあって大いに盛り上がったのですが、改めてこの本を読んでみると、かなりスレスレの線を乗り
切っての開催だったんだなあ、と思います。
治安とかインフラとか、ちょっと冷静になって考えたら問題が山盛りなのをわかっていながら、
FIFAの理事たちは、自分の利益のために、選手やファンを平気で犠牲にします。
1998年フランスW杯で、出場国が32ヵ国になり、急激に商業主義が跋扈するようになってからと
いうものの、その利権に乗っかろうとする輩も急激に勢いを増しています。
その結果がこの南アフリカW杯であり、2022年に今のところ予定されているカタールW杯なの
ですが、まあ、以前のヨーロッパと南米による支配も不快でしたが、段々とそういう利権争いの
コントロールが効かなくなって来ている気がして、W杯がどうなるんだろう、という不安がまた
頭をもたげてくる、今となっては、そう言う読み方すらできる、この本でした。