新人諸君、半年黙って仕事せよ/山田ズーニー

新人諸君、半年黙って仕事せよ

新人諸君、半年黙って仕事せよ

 最近の新人さんにこんなことを言うと食って掛かられそうですが…

 でも、ちょっと納得だったのが、新人さんが配属されていきなりその会社の問題点を滔々と
述べたとして、周りはどう反応するでしょう…まあ、無視するか一喝カマスかで、その言い分
をもっともだといって、取り入れるってことはないですよね。

 それは、その新人が言っていることが間違っているということではなく、発言をした相手
との信頼性を築かないままだと、いくら客観的に正しいことを言っても、その通りにしよう
とは思えない、ということで、半年は黙って仕事をしよう、ということみたいです。

 基本的には、新人向けに書かれているとは思うのですが、結構オジサンにも耳の痛いこと
が書かれているので、侮れません。

 会社の中で、上司や部下などに対して、如何に受取りやすいように発言をするか、著者は
それを「翻訳」とおっしゃってますが、常に相手が何に関心があるかということを意識した
上で話を展開しないと、全く相手が聞いてくれない、という状況に陥ることを警告されてい
ます。
 
 ということで、タイトルだけ見て「関係ない」と思うのではなく、一読してみてください。