頭がいい人の「自分を高く売る」技術/樋口裕一

頭がいい人の「自分を高く売る」技術 (角川Oneテーマ21)

頭がいい人の「自分を高く売る」技術 (角川Oneテーマ21)

 小論文教育の第一人者による、「自分を高く売る」技術に関する本です。

 この本では、如何に頭がいいように見せるか、と言う技術について書かれていて、
一見タイトルだけ見ると、小手先の技術を書いているように見えるのですが、内容
を見てみると、的確に相槌を打つとか、相手の言った事のサマリーのフィードバック
をするとか、会話における「キレ」を見せるといった技術論が書かれています。

 これって、「頭がいいように見せる」じゃなくて、正味、頭がいい人の行動やん!
と思うのですが、最終的にこういうことを意識して行動することによって、ホントに
頭がよくなってしまえ!という主旨のようです。

 人間関係で「頭がいいように見せる」では、結構キワドイ手段で相手から主導権
を奪う方法とかが書かれていて、ちょっと「引いて」しまう部分もあるのですが、
こういう細かいことをすると、結局「頭がよく」なるんだろうなあ、と言う、一見
ブラックに見えてまっとうな自己啓発書だったりします。