- 作者: 中坊公平
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/11
- メディア: 新書
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実はワタクシ、住専の処理をしている頃に中坊公平さんにハマってまして、
「中坊公平の闘い」とかを読んでいた記憶があります。
ということで、故人を悼んでこの本を手にしてみました。
中坊さんと言うと、森永ヒ素ミルク事件、豊島の産業廃棄物処理に関する係争、
豊田商事事件など、弱者の側について戦うという印象が強いのですが、この本は
中坊さんが関わられた事件の記録のうち、ご自身の印象に残る14件をセレクト
して紹介したものです。
「弱者の味方」というのはある意味正しい印象なんでしょうけど、「筋論」と
言うのか、正義を追い求める姿勢に凄まじいモノを感じます。
極端な話、正義のためなら犯罪者とされることも辞さない、ということもあって
そういうケースがこの本の中でも紹介されています。
住宅金融債権管理機構時代に、債権回収に行き過ぎた面があって詐欺罪で告訴
されたことについて、末節を汚した、とマスコミに叩かれていましたが、ワタクシ
は、中坊さんのそういう姿勢を見て、微笑ましく思ったくらいです。
正義とは何か、そういうことを垣間見るためにもこの本を手にとってみてくだ
さい。
申し遅れましたが、中坊さん、安らかにお眠りください。