仕事は味方/浜口隆則

仕事は味方

仕事は味方

 仕事への考え方をつづったエッセイっぽい本です。

 著者によると、私たちを構成するものは、人生と、自分らしさと、
幸せと、それらをつなぎ合わせるものとしての仕事がある、とおっ
しゃいます。

 特に日本人は、仕事を「お金をもらうために我慢してやるもの」
という感覚を持つことが多いので、「仕事≒つらいこと」と考える
人が多いように思われますが、そうなると自分らしさが損なわれ
たり、幸せになれなかったり、引いていえば充実した人生を送れな
い、ということになりかねません。

 ということで、この4つの要素をよりよく循環させるために、
「仕事≒楽しみ、充実…」といったポジティブにするためのヒント
がのせられています。

 この辺は、本田健さんオススメの本だけあって、主張が似通った
部分があるのですが、他の人を多く喜ばせた分だけお金になる、と
いう考え方をすると、スムーズになるようです。

 そう考えると、普段憎まれ口を叩かれて、できれば避けたいお客
さんも、じゃあどうすれば喜んでもらえるか、ということを考える
ことでポジティブな姿勢になり、ひいてはよい関係が築けるかも
しれません。

 100ページ位で、ページごとの文字数も少なく、サラッと読める
本なんですが、最近(と言うかここ数年)、仕事にネガティブな考え
だったワタクシをちょっと揺り動かすような深い本です。

 是非、一読してみてください。