- 作者: ヘスス・スアレス,小宮良之
- 出版社/メーカー: 東邦出版
- 発売日: 2011/08/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ワールドサッカーダイジェストでスペインサッカーについて辛口の連載をされている
方の監督論です。
この方は、「スペクタクル論者」として有名で、ワールドサッカーダイジェストの
連載でも、攻撃的なサッカーを繰り広げる監督を賞賛する一方、守備的なサッカーを
辛辣なまでに非難されています。
この本でも、名だたる監督を一刀両断されているわけですが、当時、全世紀だった
バルセロナのグアルディオラ監督を称賛する一方、ライバルであるレアルマドリード
のモウリーニョ監督を、「フットボールを破壊する」と非難されています。
その他、ACミラン、ユベントス、イングランド代表等の監督を歴任したカペッロ監督
を「匹夫」とまで読んで、口を極めて酷評する一方、アヤックス、バルセロナで監督を
勤めたファンハール監督、アルゼンチン代表、チリ代表、ビルバオで監督を務めた
ビエルサ監督を、その人格に苦言を呈しながらも、その攻撃的なサッカーを徹底する
姿勢にシンパシーを表明されています。
取り上げられている監督の中で、スアレスさんがどういう評価をされるのかに一番
興味があったのが、アーセナルのベンゲル監督です。
近年、アーセナルがタイトルから遠ざかっていることから、評価が別れているベンゲル
監督ですが、スアレスさんは、勝てないことがなんだ!魅力的なサッカーをする選手を
多く育てていることで十分じゃないか!みたいなニュアンスのことをおっしゃられていて、
妙に納得してしまいました。