欧州サッカー名将への挑戦状/ヘスス・スアレス+小宮良之

欧州サッカー 名将への挑戦状

欧州サッカー 名将への挑戦状

 『名将への挑戦状 ?世界のサッカー監督論?』の続編です。

 本編から引き続き、グアルディオラモウリーニョビエルサが取り上げられています。

 モウリーニョに関しては、ポルトの監督時代にチャンピオンズリーグに優勝した頃に対談
された頃の話を持ち出して、あの頃は目が覚めるような攻撃サッカーを展開していたことの
に、チェルシーの監督に就任して以降、結果主義になってしまって…みたいな繰り言を展開
しています。
 再三、スアレスさんは、自分はアンチ・モウリーニョではない、と言っていますが、多分、
攻撃的な嗜好を前面に出した時のモウリーニョを見たいんでしょうね。

 あと、こちらで興味があったのが、アトレティコを復活させたシメオネ監督をどう評価す
るか、でした。
 割と、リアクションサッカーをするイメージがあるので、あんまり好みのタイプじゃない
のかな、と思うのですが、思いの外、評価は高いようです。

 と言うのも、確かにリアクション型のサッカーではあるものの、選手の闘志を引き出して
戦うチームに仕上げているところが、十分にサッカーのエンターテイメント性を引き出して
いる、と考えられているようです。

 徹頭徹尾、サッカーのもたらすエンターテイメントを信仰しておられるんですね。