
42.195kmの科学 マラソン「つま先着地」vs「かかと着地」 (角川oneテーマ21)
- 作者: NHKスペシャル取材班
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2013/02/09
- メディア: 新書
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NHKスペシャルで放送していた「ミラクルボディー 持久力の限界に挑む」
の取材から出来た本です。
なぜ、マラソンでは東アフリカ諸国が飛び抜けて強いのか?と言う疑問に
対して、ゲブレシラシエやマカウといったトップランナーの協力を得て、
その肉体の秘密を科学的に解明しよう、と言う試みが記されています。
この中で、マラソンのスピードを決める要素として、最大酸素摂取量と
乳酸性作業閾地とランニング・エコノミーがあります。
その中でも、特に、如何に疲れにくいかという乳酸性作業閾地と、如何に
効率的に走っているかというランニング・エコノミーに注目されています。
マラソン界を席巻するエチオピアとケニアは、まず高地にあるということ
で、疲れにくい体が自然に形成されるということと、舗装されていない道
を日常から走るということで、つま先着地をはじめとする効率的な走り方
が自然に身についているということが現在の強みを形成していると言える
ようです。
それにしても、歴代の世界記録保持者がオリンピックに出れないっていう
層の厚さ自体が驚異的ですよね。