心をひらく「ほめグセ」の魔法/西村貴好

心をひらく「ほめグセ」の魔法 (経済界新書)

心をひらく「ほめグセ」の魔法 (経済界新書)

 まあ、大体の人ってホメられることは、イチイチ小言を言われるより
好きだと思うのですが、「ほめグセ」をつけておくことによる、「ホメ
る」側にとっての効用をいろんな側面から紹介して、「ほめグセ」を
つけようという本です。

 まあ、「ほめグセ」をつけていると、周りに人が集まってくる、とか
そういうことは、何となく想像がつくのですが、例えば、部下を育てる
場合とかでも、イチイチ足りないところをあげつらうよりも、ほめること
の方が効用が多いとおっしゃいます。

 と言うのも、上司の側からすると、どうしても褒めるべきところより
も、欠点の方に目が行ってしまうというのは、人間の性としてある程度
仕方がないことのようですが、褒めることを意識していると、逆に相手
のことをよく見ないといけない、ということで、そういう姿勢が相手に
も伝わるということがあります。

 それよりも、印象的だったのが、育てられる側として、ミスや欠点を
指摘されると、そこだけを直してオシマイ、ってことになりがちなよう
ですが、褒められた時には、もっと良くするところはないか、という
モチベーションが働くようです。

 なかなかテレがあったりして難しい部分もあるのですが、「ほめグセ」
って侮れないようですよ。