- 作者: 戸田智弘
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2008/12/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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元サッカー日本代表中澤選手の著書『自分を動かす言葉 (ベスト新書)』
の中で紹介されていた本を読もうと思ったら、続編を手に取ってしまい
ました!(笑)
でも、主旨はあんまり変わらないみたいなんで(続編ですし…)気を
取り直して読んでみましたが、なかなか考えさせられる好著でした。
「働く理由」とは?ということについて、「生きていくため」とか
「生活のため」、要するにそれに必要なお金を得るため、というのは
もちろんあると思うのですが、一方で、仕事をしたことによる「満足感」
を得るためと言う側面もある、ということで、著者の戸田さんは、
「働く理由 = お金 + やりがい」という公式を冒頭で提示されています。
ただ、お金って言うのは目に見えるもので、誰にでもわかりやすいもの
だと思うのですが、「やりがい」は目に見えないし、人によって感じ方も
違うので、一概にどういうものが「働く理由」となるのかということを
語ることは難しいと思います。
その「やりがい」について、多くの方の「名言」を手がかりにして、
散文チックに展開していかれます。
最近、「自分探し」ということが、ちょっと揶揄的に語られることが
ありますが、最後の方で、「やりがい」の究極的な位置づけとして、
「自己実現」が語られます。
戸田さんは、「自己実現」の意味がしっくり来なかったようですが、
この本を書いている中でわかってきた、とおっしゃいます。
ワタクシも正に、この本でたどってきたことが、「自己実現って、何?」
≒「働く理由」なんだと感じました。
それに関して印象的だったのが、そういう「自己実現」や「働く理由」
を理解するには、そのための自分なりの手がかりが必要なんだよ、という
ことで、以前紹介した山田ズーニーさんの 『「働きたくない」というあなたへ』
や藤本篤志さんの『社畜のススメ (新潮新書)』で書かれていたこととも
つながります。