サボる時間術/理央周

サボる時間術 (日経プレミアシリーズ)

サボる時間術 (日経プレミアシリーズ)

 先日、『ひつまぶしとスマホは、同じ原理でできている (日経プレミアシリーズ)
が面白かった理央さんのデビュー作を手にとって見ました。

 「サボる」って言うと語弊があるというか、ワザとこういう
議論を呼び起こすような言い方をされているんだと思うんです
けど…

 理央さんは、仕事を「こなす仕事」と「創造する仕事」に
分けられて考えられているんですけれども、ここでいう「サボる」
というのは、「こなす仕事」をしない時間帯を「予約」してし
まって、ある程度まとまった時間が必要となる「創造する仕事」
をあらかじめ割り当てるようにする、ということのようです。

 ついつい日々の「緊急かつ重要度の低い」仕事に流されて、
長い目で見たら貢献度の高い仕事を後回しにしがちですが、
小手先の時間管理術よりも、「創造する仕事」をキッチリこな
しておけば、おのずと、そういうことに振り回される状況が
なくなってくるはずだ、ということです。

 また、そういう考え方で仕事をする際に重要なのは、ちゃん
と自分の中での優先順位付けができていることだということ
です。

 ワークライフバランスって言いますが、流されていると、
ちゃんと家族との時間も持てなくて、関係が破綻してしまう
リスクを負っているということを、しっかり認識しておくべき
だと、いうことのようです。

 いい意味で手抜きをして、より充実した人生を送るのに役立
つ本だと思いますので、是非ご一読の程を!