迷ったら、二つとも買え!/島地勝彦

 『週刊プレーボーイ』の編集長を長く勤められ、開高健
柴田錬三郎といった名だたる作家とも親交の深い方の著書
です。

 タイトルが凄く気になって手に取ってみたのですが、中身
はそれ以上に過激です。

 ようやく長い不況から抜け出す兆しがかすかに見え始めた
昨今ですが、未だに、お金を遣う事に臆病になっている人が
多いのではないかと思うのですが、そういう風に「節約」
することの弊害と、逆に「浪費」をすることの美点について
語られています。

 「節約」することによって、カンタンに言ってしまえば、
人間が小さくなる、ということです。

 逆に、「浪費」をすることによって、人間の幅が広がる、
と島地さんはおっしゃいます。

 特に、美しいものに囲まれることによって、精神が豊か
になり、周りの人のランクが上がっていくといいます。

 ワタクシも、モノ好きなもんで、この本のような消費生
活にあこがれますが、それをする財力も、根性もないもん
で、一種の「オトギ話」ですなあ…