- 作者: 藤原和博
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2008/10/21
- メディア: 単行本
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先日、『坂の上の坂』に感銘を受けたので、再び藤原さんの本を手に取って
みました。
この本は、小学生向けに書かれた本で、勉強に対する考え方を紹介したもの
です。
「勉強」の本なのに、まずは「遊び」の重要性を説かれています。
なぜ「遊び」が重要かというと、一生懸命遊ぶことによって、「集中力」が
養われることと、仲間と一緒に遊ぶことで、「バランス感覚」が養われること
が、「勉強」にとって、非常に役立つからだということです。
「集中力」と「バランス感覚」を身に付けた上で、「勉強」をする上での、
「究極のチカラ」として紹介されているのが、「つなげるチカラ」だという
ことで、簡単に言えば、「勉強」して手に入れた知識などを、テストの時など
に取り出すことができるチカラということなのですが、そのことが単なる暗記
以上の思考力によってもたらされるようです。
さらに、実践編として、「ヤマをはる」ことを推奨されています。
「ヤマをはる」って言うと、ちゃんと勉強できなかったときに付け焼刃的
で、あまりいいイメージを持っていない人が多いかもしれませんが、言って
みれば、求められているモノを洞察するということで、社会人になっても
役に立つはずのもので、「ヤマ」をはって、失敗することを繰り返す中で、
どんどん研ぎ澄まされていき、勉強だけではなく実用的なものになるようです。
小学生向けとは言うものの、本質的なところにフォーカスして書かれている
ので、大人が読んでも十分読み応えがあります。