30代で差をつける「人生戦略」ノート／午堂登紀雄

30代で差をつける「人生戦略」ノート―最短・最速で結果を出す「頭と時間」の使い方

　先日、『ほったらかし不動産投資で月50万円稼ぐ！』のプレーンな
スタンスに感銘を受けたので、また、午堂さんの本を手にとって見ま
した。

　もうワタクシも、40代半ばに差し掛かり、サラリーマンとしては、
先も見えてきた中で、この手のガツガツした自己啓発的ビジネス本を
読むのが億劫になってきております。

　とはいいながら、時折こういう本を読んで、何かのヒントにならな
いかな、ということをもあるので、ちょっとしたきっかけで、手に取
るようにしています。

　午堂さんは、ビジネス本の作家としては、割と後発の方になるので、
ややもすれば、こんなのどっかで見たことがある、とすれっからしの
ビジネス本読者には受け止められてしまいかねないかな、と思うの
ですが、個人的には、ガーッと前のめりのこともおっしゃる割りに、
フッとした息抜き的な内容もあって、前回紹介した著書でもお話した
ように、バランスのよさを随所に感じさせます。

　外資系のコンサルファーム出身だということなのですが、その割り
に、問題解決力には、論理的思考だけではなく共感力が必要だとか、
「昼晩酌」なんてユルいフレーズが出てきたりとか、あ、自分でも
できるかも、と思わせるスキは、彼のバランス感覚がもたらすもの
なのかもしれません。

　9割は、ガツガツした内容なので、ロートルのワタクシにはキツい
のはキツいのですが、もう一回手に取ってみようかなと思わせる
読後感はサスガだな、と感じます。