残業3時間を朝30分で片付ける仕事術/永井孝尚

残業3時間を朝30分で片づける仕事術

残業3時間を朝30分で片づける仕事術

 『100円のコーラを1000円で売る方法』の永井さんの自己啓発本です。

 最近この手の「朝活」の本ってよくあるんですが、割と掛け声とか、精神論的
なものに終始して、「で、何がうれしいの?」と思う本もチラホラ見かけるので
すが、この本は比較的戦略的な朝の時間の活用方法が示されていて、「使える」
本です。

 統計的に、朝の30分の作業というのは、残業時の3時間分の効率があるという
ことで、このタイトルになっているのですが、その6倍の効率というものを最大限
に活かすような時間配分を提唱されています。

 早朝:アイデアを生み出す
 午前中:アイデアを形にする
 午後:情報のインプットと思考

という具合にするのがいいようで、朝は、睡眠によって、寝る前にインプット
された情報が整理されて、アイデアが生まれやすく、午前中の頭の冴えている時
間帯にそれを具体的な案に落とし込むというものだそうです。

 これまでの「朝活」本では、朝起きる等の周辺的なことや、「朝活」で何をす
るって言うメニュー的なもの、もしくは効率がよいから残業より朝にしようね、
という掛け声的なものが多かったのですが、この本は具体的な仕事の落としこみ
まで紹介されているので、繰り返しになりますが、「使え」ますよ!