夜の銀座の資本論―お金にモテる人になる! (中公新書ラクレ)
- 作者: 浅川夏樹
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/12
- メディア: 新書
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銀座のクラブでオーナーママをされながら、投資家としても知られる方が、
銀座のホステスの身の処し方を、経済的な活動になぞらえて紹介した本です。
正直、もうちょっと下世話な感じの本かな、と思っていたのですが、さすが
は銀座のクラブのママ、品もありながら、さりげなく読者の下世話な関心にも
応えておられて、面白く読ませていただきました。
大変な世界なんだろうなあ、とは思っていましたが、銀座のホステスで一定
以上のクラスの方々って、ホントに個人企業主と全く変わらない感じで、お客
様に来てもらうためのマーケティングや、サポートをしてくる「ヘルプ」のホス
テスや「黒服」のマネジメント、そして個々のホステスであっても、売掛金の
請求の責任があったり、自分の「美」への「設備投資」を怠ると、速効、業績
に関わるといった感じで、経営者そのものだなあ、という感じです。
非常に興味深かったのは、やはりそういう世界なんで、恋愛沙汰がつきまとう
んですけど、よくできたホステスの方々は、そういう恋愛についても「プロ」だ
たということで、恋愛における「プロ」と「素人」の違いってなんだろう、という
ことなんですが、ちゃんと「出口戦略」を考えているかどうか、なんだそうで、
ホステスの方々にとって「恋愛」は数ある事業の一つであり、その対処の仕方も、
「経営者」なんですね…
まあ、今後も、ワタクシ自身は銀座のクラブで飲むこともないでしょうが、
ちょっと垣間見てみたいな、くらいの興味は湧いてきましたね。