一日3時間以上、勉強するな/陰山英男

一日3時間以上、勉強するな!

一日3時間以上、勉強するな!

 昨日に引き続き、自宅でヨメが借りていた本を横取りして、陰山先生の本を手に
取ってみました。

 内容的には、昨日紹介した本と同じ考え方の流れなのですが、その約半年後の
出版ということで、ちょっと進化している部分があります。

 昨日の『家庭力―子どもの学力向上と幸せのために親ができること
で「自己管理力」の養成を強調されていることを紹介しましたが、この本では、
2006年12月に改正された教育基本法の基本理念である「社会的に自立できる能力」
を養成するということに触れられています。

 それまでの「ゆとり教育」の理念の中で、子供を大事に育てようとするあまり
社会に適応できなくなる子供が育ってしまうかも知れない蓋然性がでてきた反省
(それで育ってしまった子供をどうフォローするんだろうか…)から、そういう
ことになったんでしょうか、親に対しても、主体的に自分で考えて、どういう風
に子供を育てて行くのか、というイメージを自分達の中に持って、そのためには
どうすればいいんだろうか、というデザインをできるようにしなければならない
とおっしゃっています。

 ただ、こういう勉強法がいいから、と聞きかじったのでそういうことをするの
ではなくて、「こう育てよう」という親のグランドデザインに鑑みて、それを
取り入れるべきなのかそうでないのか、ということをするべきだ、ということ
です。

 子供を大事に思うということが、子供を甘やかすということに振れるのでは
なくて、立派に生き抜いていくためにどうする、という発想が、言われてみれば
当たり前なのですが、結構新鮮でした。