- 作者: 藤原和博
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/09/03
- メディア: 文庫
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藤原さんが和田中中学校の校長を務められていたときの取組みを中心に、思いもしな
かった組合せを「つなげる」ことで生まれる活力について紹介されています。
和田中の校長時代に、生徒の親御さん以外にも地域の大人の人と生徒との「つながり」
を作ることによって、様々な学習効果を挙げた方策について紹介されているのですが、
そういうことによって、机上だけじゃない、「生きた学習」をすることができ、単なる
知識ではない、サバイバルするための知恵というか、実用的なスキルが付くことにつな
がるようです。
「実用的な知恵」ということなんですが、藤原さんは知識をかき集めることよりも、
それを使って何に活用するかと言う「情報編集力」を磨くことが実社会を生き抜いてい
く上では、重要だとおっしゃっておられて、『陰山英男 藤原和博 家庭で育てる国際学力』
でもおっしゃっておられたクリティカルシンキングのスキルを磨くことが、周りに流さ
れない自分のアタマで考えて結論を出すということで、それが「生きていく知恵」につ
ながるということで、それが周囲と「つながる」ことで磨かれていく、それを「学校」
という閉鎖的なところに取り込むことで、学習を「生きた」ものにしていかれたようです。