人生がつまらない人へ/藤原和博

人生がつまらない人へ

人生がつまらない人へ

 『処生術―生きるチカラが深まる本』からの流れの本となるんでしょうか…

 この本で藤原さんが、「人生がつまらない」と感じるシチュエーションについて、
主体的に生きていない時に、強くそう感じる、と明確にはかかれてはいないのです
が、そういう強いメッセージを感じます。

 特に、会社が絡んだ生活では、ついつい流されてしまって、気がつくと自分の
アイデンティティを喪失してしまったようになりかねません。

 仕事が楽しくて主体的に取り組めているんなら問題はないのかもしれませんが、
「つまらない」と思った場合は、そうならないために、会社の外での自分の立脚点
を確立することが、脱却の第一歩だと考えておられるようです。

 例えば、地域社会でもいいし、自分の趣味に関連したものでもいいし、周囲の
状況に流されるのではなくて、自分の意志で自分の状態を選ぶ、ということが人生
を面白くすることになるようです。

 さらに、それでも自分を見失いかねないときがあるかもしれないので、時折、
1人で自分を振返る時間を持つことが、軌道修正に必要なようです。

 こう書いていると非常にシンプルなんですが、普段意識してできていないことが
多いと思いますが、意識するだけでずいぶんと改善できるなあ、と思えることが
多いので、ちょっとこういうことを念頭においておきたいものですね。