- 作者: 藤原和博
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/01
- メディア: 新書
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また、藤原さんです。
イイ加減飽きたよ、と思われるかもしれませんが、もうちょっとお付き合い
願います。
また、小学校高学年位から中学生位をターゲットにした本です。(その割に
新書版だったり、そこそこ難しそうな漢字にルビが振ってなかったりするん
ですが…)
タイトルの「ビミョーな未来」というのは、どうやら高度経済成長期みたい
に国が全体として、豊かになるという大きな目標に向かって一丸として進んで
いるって言うんじゃなくて、価値観も多様化して、全体としての大きな方向性
みたいなものが見出せない状況をさしているのかな、と感じます。
そういう価値観が多様化している中で、自分の進路をどう考えるか、それに
向けてどう準備していくか、ということが主要なテーマとなるようです。
で、まず「なぜ、学校へ行って勉強しなくてはいけないか?」ということに
ついて、「信頼してもらえる人間となるための方法を学習する」と、藤原さん
は答えられています。
そのためのベースとして、「生活習慣のリズムを作る」「集中力を磨く」
「バランス感覚を養う」ということで、学校の勉強もさることながら、集団生
活を送るためのルールに従って、毎日の生活を送っていくことで、「社会性」
をつけるという、最低限の素養は身につくわけです。
その後、どういう仕事を選ぶか、ということを考えるためのヒントや、より
社会で「信頼してもらう」ための方策など、平易な言葉で説明されています。
ちょっとまだ難しいですが、近いうちに、ウチのムスメたちにも読んでもら
いたいな、と感じさせる本です。