- 作者: 金田喜稔,清水英斗
- 出版社/メーカー: 出版芸術社
- 発売日: 2011/07/11
- メディア: 単行本
- クリック: 6回
- この商品を含むブログを見る
最近お気に入りの清水さんが構成して、往年の日本代表のウィング金田さんが
サイドアタッカーを語った本です。
最近、サッカー好きの間では、システム論や戦術論を語ることが多い傾向に
あって、如何にして数的優位を作るかといったように、特に、ヨーロッパや
南米の列強と比べてフィジカルが劣る日本代表は、組織として戦うことに主眼
を置く傾向が強くなっているようで、それにつれて「個」としての戦闘力が
落ちているんではないか、というのが金田さんの指摘です。
特に、育成年代からドリブルで仕掛けることについて、ひとりよがりだとか
といって否定的になる傾向があるようで、自分で仕掛けるサイドアタッカーの
育成について、致命的なダメージがあるようです。
確かに、組織で戦う上である程度仕方のない部分はあるかも知れないのです
が、最終的に「違い」を作れるのは、積極的な「個」の仕掛けなんじゃないか、
ということをおっしゃられています。
そうした中で、サイドアタッカーとしての資質について語られているのです
が、その辺りは、ボールの置き方とか、フェイントのかけ方とか、プレー経験
のないワタクシとしては、ちょっとついていきにくいところもあるのですが、
個人のスキルについて参考になりました。
やっぱり、日本としては組織的な戦術というのは必要だとは思うのですが、
その上で、こういう「個」としての意識をもてたらいいな、というのは贅沢
なんでしょうかね…