ゆるく考えよう/ちきりん

 ずっとこの方のことは気になっていたのですが、デビュー作が
文庫本になっているのを見て、手にとってみました。

 この本のテーマは、「分相応を知る」ことが真の幸せにつながる
といった感じでしょうか。

 ついつい日本人は、ちょっと背伸びをしてよりよいものを手に
入れようとガンバってしまう傾向が強いのですが、そのガンバる
ことが、手に入れるものと比べて釣り合っているのだろうか?
そこでムリすることによって失ってしまうことを犠牲にして、
ペイするモンなんだろうか、ということをあんまり考えていない
気がします。

 そのムリして手に入れようとするものが、自分がホントに欲し
いものじゃなくて、単に世間の尺度で、あった方がいいんじゃない
かな、程度のものだったということに、後で気づいてしまうことが
多いんじゃないでしょうか?

 この本では、戦略的に「足るを知る」ことによって、自分にとっ
て何が必要で、何が不要なのか、ということを冷静に見極めて、
最短距離で自分にとっての「幸福」にたどり着こうとするための
心構えが語られています。

 こう考えたら、余計なムリをしなくていいんだな、と積極的に
「ラク」をするという、かなり目からウロコな本でした。

 今年も、このブログをご覧いただきありがとうございました!

 今年は、250冊くらい紹介できたらなあ、と思っていたのですが、
9月以降毎日欠かさず紹介できたこともあって、306冊の本を紹介
することができました。

 来年もどうかよろしくお願いいたします!