- 作者: 岡野雅行
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2012/07/06
- メディア: 単行本
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おんなじことばっかり書いてある、とブチブチ言いながらも、また
岡野さんの本です。
まあ、ホントにおんなじことが繰り返し書かれているので、そのま
まここで紹介しても仕方がないので、今まで触れていないことに触れ
ようかと…(笑)
最近でこそ、ちょっと持ち直しの傾向が見られる日本の「ものづく
り」ですが、ちょっと前までは、「空洞化」が叫ばれていたのですが、
岡野さんは、中国や韓国の驚異というものをしっかりと予告されて
います。
というのも、岡野さんによると日本というのは、世界一職人が報わ
れない国だということです。
特に、熟練工がその技術を身につけるために、長い年月をかけて
積み上げてきたものを、効率の名の下にあっさりと切り捨ててしまう、
ということころがあったようで、そこを突いて、積極的に日本の技術
を受け入れて、それをベースに中国や韓国が発展してきた、という
ところがある、ということだそうです。
最近は、逆に中国や韓国が効率に振れて来ていて、日本の轍を踏み
つつあるというのが興味深いところですね。
やたらハイテクばかりがもてはやされるのですが、そのベースに
なっているローテクの技術が軽視されては、結局競争力を損なって
しまう、という岡野さんの主張が、現実の経済でも証明されたよう
ですね。