クビでも年収1億円/小玉歩

クビでも年収1億円 (角川フォレスタ)

クビでも年収1億円 (角川フォレスタ)

 年間300冊余りの本を読んでいると、本を選ぶ技術というものも高ま
って来ていて、最近は「地雷」を踏む確率というのも、以前に比べると
随分と下がっていますが、それでも「地雷」を踏むことをゼロにする
ことは、やっぱり不可能なようで、本日は久々の「地雷」です。

 まあ、こういう扇動的なタイトルの本は、「地雷」の確率が高いの
ですが、年末年始の暇つぶし、ということで油断をしてしまいました。

 何が悪いと言って、大体の読者は「年収1億円」に向けてのノウハウ
を読みたいと思っているはずなのですが、この本の70〜80%は、作者
自身のサラリーマン生活のグチなのです。

 まあ、そのノウハウに目を向けるという意味で、ある程度そういう
要素は必要なんだと思いますが、半分以上書いちゃダメでしょ!

 しかも、「年収1億円」に向けてのノウハウってのが、ネットショップ
〜ノウハウの販売といった、どこかで見たような内容ばっかりで…

 タイトル一発で売ろうという作者、編集者のサモシイ根性ばかりか、
暇つぶしとはいえ、こんなタイトルに引っかかって、1時間弱をムダ
にしてしまった、自分の判断が腹立たしい!!