社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!/ちきりん

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!

 先日、『ゆるく考えよう』に感銘を受けたので、さっそく再び
ちきりんさんの著書を手に取ってみました。

 この本は、50ヶ国以上を旅行されてきたちきりんさんが、
旅行をしている上で感じたことを、お金や仕事、遺跡などなどの
ジャンルごとに分けて語られています。

 特に、「社会派」を自認されるちきりんさんだけあって、お金
や仕事、社会制度などの観点は、「深い」ものがあるなあ、と感
動しました。

 ワタクシも、外貨兌換券が存在する頃の中国に行ったことが
あるのですが、現地の人にとっての、それを獲得する意義だと
か、それがいかに屈辱に満ちた制度であるかなどについてまで、
想いが至ることはありませんでした。

 あとは、ちきりんさんはこの本の中で、再三、如何に日本が
恵まれた国であるか、それが故に、海外で「過敏」になって
しまうかについて語られています。

 特に、本編の最終章で、「豊かさ」について、ミャンマー
金持ちに「プロポーズ」されたことについて触れられていますが、
日本人は、「お金持ち=豊か」だと思ってしまいがちですが、
必ずしもそうではない、ということに触れられているのですが、
その方向性というのが、個人的には、かなり衝撃的でした。

 軽い読み物としても読めますが、相当に深遠な内容も含んだ
「深い」本です。